【大阪在住必見】いびきと睡眠時無呼吸症候群の特徴・検査方法を徹底解説!

「夜中に大きないびきをかいてしまう…」とお悩みではありませんか?もしかしたら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。いびきは睡眠の質を低下させるだけでなく、SASは放っておくと高血圧や脳血管疾患などの深刻な病気を引き起こすリスクを高めます。このページでは、大阪にお住まいの方向けに、いびきと睡眠時無呼吸症候群の特徴や原因、検査方法、そして治療法までを詳しく解説します。特に、検査方法については自宅でできる簡易検査から医療機関で行う精密検査まで幅広く紹介し、大阪で検査を受けられる代表的な病院もご紹介します。ご自身やパートナーのいびきが気になる方、日中の眠気や集中力の低下にお悩みの方は、ぜひこの記事を読んで、適切な対策を検討するきっかけにしてください。正しい知識を身につけることで、健康的な睡眠を取り戻し、より快適な毎日を送ることができるでしょう。

目次
  1. 1. いびきとは?
  2. 2. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
  3. 3. いびきと睡眠時無呼吸症候群の違い
  4. 4. いびきの原因
  5. 5. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因
  6. 6. いびきの症状
  7. 7. いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法
  8. 8. 大阪でいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を受けられる病院
  9. 9. いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法
  10. 10. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状
  11. 11. いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法
  12. 12. 大阪でいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を受けられる病院
  13. 13. いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法
  14. 14. まとめ

1. いびきとは?

いびきとは、睡眠中に空気の通り道である気道が狭くなることで、その部分の粘膜が振動し、音を発する現象です。誰でもいびきをかく可能性があり、一時的なものから慢性的なものまで様々です。 日常生活における様々な要因によって引き起こされることが多く、特に疲労や飲酒後にいびきをかきやすくなります。

1.1 いびきのメカニズム

いびきの発生メカニズムは、空気の通り道である気道が狭くなることによって起こります。 睡眠中は筋肉が弛緩するため、気道も狭くなりやすくなります。狭くなった気道を通る際に空気が粘膜を振動させることで、いびきの音が出ます。 この振動は、喉の奥、軟口蓋、口蓋垂(のどちんこ)、舌根、鼻腔など様々な部位で発生する可能性があります。

1.2 いびきの種類

いびきの種類は様々ですが、大きく分けて単純性いびきと、閉塞性睡眠時無呼吸症候群に関連するいびきに分けられます。単純性いびきは、健康上の問題がない場合のいびきで、一時的なものが多いです。 例えば、疲労や飲酒、睡眠薬の使用などが原因で起こることがあります。一方、閉塞性睡眠時無呼吸症候群に関連するいびきは、気道が完全に閉塞してしまうことで無呼吸状態になることが特徴です。 この場合は、健康に深刻な影響を与える可能性があるため、医療機関での検査と適切な治療が必要です。

いびきの種類特徴原因の例
単純性いびき健康上の問題がない場合のいびき。一時的なものが多い。疲労、飲酒、睡眠薬の使用、仰向けで寝る
閉塞性睡眠時無呼吸症候群に関連するいびき気道が完全に閉塞し、無呼吸状態になる。健康に深刻な影響を与える可能性がある。肥満、扁桃腺肥大、顎の形状、鼻中隔湾曲症

いびきの音にも種類があり、ガーガー、グガー、クルクルなど様々な音があります。 音の種類によって原因が特定できるわけではありませんが、音が大きい、不規則、または突然止まる場合は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため注意が必要です。 ご自身またはパートナーのいびきが気になる場合は、医療機関への相談をおすすめします。 鶴橋整形外科クリニックでは、いびきや睡眠時無呼吸症候群の検査、診断、治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

2. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止する病気です。単なるいびきとは異なり、SASは深刻な健康問題を引き起こす可能性があるため、適切な診断と治療が重要です。

2.1 睡眠時無呼吸症候群の定義と診断基準

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に10秒以上の無呼吸が一時間に5回以上、もしくは7時間の睡眠中に30回以上起こる状態と定義されています。無呼吸とは、空気の流れが90%以上減少する状態を指します。また、低呼吸(空気の流れが50%以上減少する状態)が一時間に15回以上、もしくは7時間の睡眠中に90回以上起こる場合も、睡眠時無呼吸症候群と診断されることがあります。

診断基準としては、無呼吸や低呼吸の回数だけでなく、日中の強い眠気や集中力の低下、起床時の頭痛、高血圧などの症状も考慮されます。これらの症状に加えて、睡眠中の大きないびきや呼吸停止などが確認された場合、睡眠時無呼吸症候群の疑いが強くなります。

2.2 睡眠時無呼吸症候群の種類

睡眠時無呼吸症候群は、その原因によって大きく3つの種類に分けられます。

種類説明原因
閉塞性睡眠時無呼吸症候群最も一般的なタイプで、睡眠中に上気道が閉塞することで無呼吸が起こります。肥満、扁桃腺肥大、顎の形状、鼻中隔湾曲症など
中枢性睡眠時無呼吸症候群脳が呼吸を制御する信号を適切に送ることができなくなることで無呼吸が起こります。脳卒中、心不全、神経筋疾患など
混合型睡眠時無呼吸症候群閉塞性と中枢性の両方の要素が組み合わさって起こります。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の悪化、中枢神経系疾患の合併など

それぞれのタイプによって治療法が異なるため、正確な診断が重要です。特に中枢性睡眠時無呼吸症候群は、他の病気が原因で起こる場合があるため、注意が必要です。医師の診察を受け、適切な検査を受けることで、どのタイプの睡眠時無呼吸症候群なのかを特定することができます。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の場合、上気道が狭くなることで空気の通り道が塞がり、無呼吸や低呼吸が起こります。肥満や扁桃腺肥大、顎の形状などが原因となることが多く、生活習慣の改善やマウスピース、CPAP療法などで治療を行います。

中枢性睡眠時無呼吸症候群は、脳が呼吸を制御する信号を適切に送ることができなくなることが原因で起こります。脳卒中や心不全、神経筋疾患などが原因となることが多く、原因となっている病気の治療が重要になります。また、呼吸を補助する装置を使用することもあります。

混合型睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性と中枢性の両方の要素が組み合わさって起こるタイプです。閉塞性睡眠時無呼吸症候群が悪化したり、中枢神経系疾患を合併したりすることで発症することがあります。治療法は、閉塞性と中枢性の両方の症状に合わせて行われます。

3. いびきと睡眠時無呼吸症候群の違い

いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、どちらも睡眠中に呼吸に関連した症状が現れますが、その原因や重症度、合併症のリスクなどに違いがあります。 いびきは睡眠中に空気の通り道が狭くなることで生じる音ですが、SASは呼吸が繰り返し停止する病気です。 簡単に言うと、いびきはSASの症状の一つである可能性があるものの、いびきをかいている人全員がSASというわけではありません。

以下の表で、いびきとSASの主な違いをまとめました。

項目いびき睡眠時無呼吸症候群(SAS)
定義睡眠中に空気の通り道が狭くなり、振動することで生じる音睡眠中に呼吸が繰り返し停止する病気
呼吸状態呼吸が浅くなることはあるが、完全に停止することは稀10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上発生
日中の症状日中の眠気が軽度の場合もある強い眠気、集中力・記憶力の低下、頭痛、倦怠感など
合併症のリスク低い高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などのリスク増加
検査問診、簡易検査問診、簡易検査、精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査、簡易型睡眠ポリグラフ検査、レントゲン検査、エコー検査など)
治療生活習慣の改善、マウスピースなど生活習慣の改善、CPAP療法、マウスピースなど

3.1 いびきの特徴

いびきは、睡眠中に上気道が狭くなることで、吸気時に軟口蓋や口蓋垂、舌根などが振動して発生する音です。 いびきの音の大きさや頻度は様々で、常にいびきをかく人もいれば、特定の体勢や飲酒後にいびきをかく人もいます。 多くの人は、いびき自体が健康に深刻な影響を与えることは少ないですが、一緒に寝ている人に迷惑をかけることがあります。 また、大きないびきはSASのサインである可能性もあるため、注意が必要です。

3.2 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の特徴

SASは、睡眠中に呼吸が繰り返し停止する病気です。 無呼吸の状態が10秒以上続き、1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上発生すると、SASと診断されます。 SASは、日中の強い眠気、集中力・記憶力の低下、頭痛、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などの合併症を引き起こすリスクを高めます。 したがって、SASの疑いがある場合は、医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが重要です。

4. いびきの原因

いびきは様々な要因で引き起こされます。ここでは代表的な原因について詳しく解説します。

4.1 肥満

肥満は、気道の周囲に脂肪が蓄積し、気道が狭くなることでいびきを引き起こす大きな要因です。体重増加によって首周りの脂肪が増えると、気道が圧迫されやすくなり、空気の通り道が狭まります。 この結果、呼吸時に振動が発生し、いびきが生じます。また、肥満は睡眠時無呼吸症候群のリスクも高めます。

4.2 扁桃腺肥大

扁桃腺が肥大していると、気道が狭くなり、いびきの原因となります。特に子供の場合、扁桃腺肥大によるいびきはよくある症状です。大人でも扁桃腺肥大が持続している場合は、いびきだけでなく、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。

4.3 鼻中隔湾曲症

鼻中隔湾曲症とは、鼻の内部にある鼻中隔が曲がっている状態です。鼻中隔が曲がっていると、鼻腔が狭くなり、鼻呼吸がスムーズにできなくなります。鼻呼吸が困難になると、口呼吸になりやすく、口呼吸は舌が喉の奥に落ち込みやすいため、いびきの原因となります。

4.4 飲酒

アルコールには筋肉を弛緩させる作用があります。飲酒によって喉の筋肉が弛緩すると、気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。 特に就寝前の飲酒は、いびきを悪化させる可能性が高いです。

4.5 加齢

加齢に伴い、筋肉の弾力が低下し、喉の筋肉も弛緩しやすくなります。筋力の低下は気道の閉塞を招き、いびきの原因となります。また、加齢とともに閉経後の女性はホルモンバランスの変化により、いびきをかきやすくなる傾向があります。

4.6 その他

上記以外にも、いびきの原因となる要素はいくつかあります。アレルギー性鼻炎などで鼻が詰まっている場合、鼻呼吸が困難になり、いびきをかきやすくなります。また、アデノイド肥大は、特に子供においていびきの原因となることがあります。さらに、睡眠薬や抗ヒスタミン薬などの薬剤も、筋肉を弛緩させる作用があるため、いびきを悪化させる可能性があります。仰向けで寝る姿勢も、舌が喉の奥に落ち込みやすいため、いびきの原因となります。これらの要因が複合的に作用して、いびきが発生することも少なくありません。

原因詳細
肥満首周りの脂肪が気道を圧迫
扁桃腺肥大扁桃腺が肥大し気道を狭くする
鼻中隔湾曲症鼻腔が狭くなり口呼吸になりやすい
飲酒喉の筋肉が弛緩し気道が狭くなる
加齢筋力の低下により気道が閉塞しやすい
アレルギー性鼻炎鼻づまりにより口呼吸になりやすい
アデノイド肥大特に子供で気道を狭くする
薬剤筋肉を弛緩させ気道が狭くなる
仰向け寝舌が喉の奥に落ち込みやすい

5. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、様々な要因が複雑に絡み合って発症します。主な原因を以下に詳しく解説します。

5.1 肥満

肥満はSASの最も大きなリスク要因の一つです。過剰な脂肪が気道周囲に蓄積すると、気道が狭くなり、空気の通りが悪くなります。特に、首回りに脂肪が多いと、仰向けに寝た際に気道が圧迫されやすくなり、無呼吸になりやすいです。BMIが高いほどSASのリスクは高まるため、適切な体重管理が重要です。

5.2 扁桃腺肥大

扁桃腺が肥大していると、気道が狭くなり、空気の通りが悪くなります。特に、小児SASでは扁桃腺肥大が主な原因となることが多いです。アデノイドも同時に肥大している場合、さらに気道が狭窄し、SASのリスクが高まります。症状が重い場合は、扁桃腺やアデノイドの切除手術が検討されることもあります。

5.3 顎の形状

顎が小さい、後退している、あるいは下顎が上顎に対して後方に位置している(反対咬合)など、顎の形状もSASに影響を与えます。これらの形状は気道を狭くしやすく、舌が気道を塞ぎやすくなるため、無呼吸が起こりやすくなります。顎の形状は遺伝的な要因も大きく影響します。

5.4 鼻中隔湾曲症

鼻中隔湾曲症とは、鼻の中央にある壁(鼻中隔)が曲がっている状態のことです。鼻中隔が曲がっていると、鼻の通りが悪くなり、口呼吸になりやすくなります。口呼吸は気道を乾燥させ、炎症を起こしやすくし、SASのリスクを高めます。鼻中隔湾曲症はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などを併発している場合も多く、これらの疾患もSASのリスクを高める要因となります。

5.5 その他

上記以外にも、SASの原因となる要因は様々です。以下に主なものを挙げます。

原因説明
加齢加齢に伴い、筋肉の緊張が低下し、気道が狭くなりやすくなります。また、閉経後の女性はホルモンバランスの変化によりSASのリスクが高まります。
飲酒アルコールは筋肉を弛緩させる作用があり、気道を狭くし、SASのリスクを高めます。特に就寝前の飲酒は避けるべきです。
喫煙喫煙は気道の炎症を引き起こし、SASのリスクを高めます。また、喫煙は他の呼吸器疾患のリスクも高めるため、禁煙が推奨されます。
遺伝的要因家族にSASの患者がいる場合、SASになりやすい傾向があります。顎の形状や気道の構造などは遺伝的な影響を受けるためです。
特定の疾患甲状腺機能低下症、脳卒中、ダウン症候群などはSASのリスクを高めることが知られています。
薬剤睡眠薬や精神安定剤など、一部の薬剤は筋肉を弛緩させる作用があり、SASのリスクを高める可能性があります。

これらの要因が単独または複数組み合わさってSASを発症します。ご自身の生活習慣や既往歴などを振り返り、当てはまる項目があれば医療機関への相談をおすすめします。鶴橋整形外科クリニックでは、SASの検査や治療も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

6. いびきの症状

いびきは単なるうるさい音だけでなく、様々な症状を伴う場合があります。自覚症状がない場合も多いですが、周囲の人から指摘されることで初めて気づくケースも少なくありません。以下に、いびきの代表的な症状をまとめました。

6.1 うるさい音

いびきの最も顕著な症状は、睡眠中に発生する大きな音です。この音は、狭くなった気道を通る空気によって喉の奥の組織が振動することで発生します。いびきの音の大きさや高さは、気道の狭窄の程度や体位などによって変化します。

6.2 日中の眠気

いびきをかいている人は、睡眠の質が低下していることが多く、日中に眠気や倦怠感を感じやすい傾向にあります。これは、いびきによって睡眠が断続的に中断され、深い睡眠が得られないことが原因です。日中の眠気は、仕事や学業のパフォーマンス低下だけでなく、交通事故などのリスクを高める可能性もあるため注意が必要です。

6.3 集中力の低下

睡眠不足は集中力にも影響を及ぼします。いびきによって睡眠の質が低下すると、日中の集中力や注意力が散漫になりやすくなります。また、記憶力の低下や判断力の鈍化なども引き起こす可能性があります。

6.4 その他

上記以外にも、いびきは様々な症状を伴うことがあります。以下に、代表的なものをいくつか挙げます。

症状説明
口渇口呼吸によって口の中が乾燥し、起床時に喉の渇きを感じることがあります。
頭痛睡眠中の酸素不足が原因で、朝起きた時に頭痛を感じる場合があります。
イライラ感睡眠不足によって自律神経のバランスが崩れ、イライラしやすくなることがあります。
頻尿睡眠中に何度もトイレに起きる症状。睡眠の質をさらに低下させる要因となります。

これらの症状は、必ずしも全ての人に現れるわけではありません。しかし、複数の症状が当てはまる場合は、医療機関への相談を検討しましょう。特に、日中の強い眠気や集中力の低下は、日常生活に支障をきたす可能性があるため、早めの対策が重要です。

7. いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法

いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査には、問診、簡易検査、精密検査があります。それぞれの特徴を理解し、適切な検査を受けることが重要です。

7.1 問診

医師による問診では、いびきの頻度や大きさ、日中の眠気、その他の症状などについて詳しく聞かれます。また、既往歴や生活習慣なども確認されます。問診は、その後の検査方法を決定する上で重要な情報となります。

7.2 簡易検査(自宅でできる検査)

簡易検査は、自宅で手軽に行える検査です。指先に装着するパルスオキシメーターで、睡眠中の血中酸素飽和度を測定します。簡易検査で異常が見つかった場合は、精密検査を受ける必要があります。

7.3 精密検査(医療機関での検査)

精密検査は、医療機関で行われるより詳細な検査です。睡眠中の呼吸状態や脳波、心電図などを記録し、睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度を診断します。主な精密検査には、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)と簡易型睡眠ポリグラフ検査があります。

7.3.1 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、医療機関に一泊入院して行う検査です。脳波、眼球運動、筋電図、心電図、呼吸状態、血中酸素飽和度など、様々な生体信号を同時に記録することで、睡眠の状態を詳細に分析します。PSGは、睡眠時無呼吸症候群の診断に最も信頼性の高い検査です。

7.3.2 簡易型睡眠ポリグラフ検査

簡易型睡眠ポリグラフ検査は、PSGよりも簡略化された検査です。自宅で行うことも可能です。測定項目はPSGよりも少ないですが、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングとして有用です。

8. 大阪でいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を受けられる病院

大阪には、いびきや睡眠時無呼吸症候群の検査に対応している医療機関が多数あります。以下に代表的な病院を2つ紹介します。

  • 大阪大学医学部附属病院
  • 国立循環器病研究センター

これらの病院以外にも、多くの医療機関で検査を受けることができます。お近くの耳鼻咽喉科や呼吸器内科、睡眠外来などに相談してみましょう。

9. いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法

いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療法は、症状の重症度や原因によって異なります。軽症の場合は、生活習慣の改善だけで症状が改善することもあります。中等症以上の場合は、CPAP療法やマウスピースなどの治療が必要になる場合があります。

9.1 生活習慣の改善

生活習慣の改善は、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療において基本となるアプローチです。以下のような生活習慣の改善が有効です。

  • 減量:肥満は気道を狭くする原因となるため、減量は効果的です。
  • 禁煙:喫煙は気道の炎症を引き起こし、いびきを悪化させる可能性があります。
  • 飲酒制限:アルコールは筋肉を弛緩させ、気道を狭くするため、飲酒は控えるべきです。
  • 睡眠姿勢の改善:横向きで寝ることで気道が確保されやすくなり、いびきが軽減することがあります。

9.2 CPAP療法

CPAP療法は、睡眠中に鼻マスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げる治療法です。中等症以上の睡眠時無呼吸症候群に有効な治療法です。

9.3 マウスピース

マウスピースは、下顎を前方に移動させることで気道を広げ、いびきや軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群を改善する治療法です。歯科医院で作成することができます。

10. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が何度も止まる病気です。その症状は多岐にわたり、自覚しにくいものから重篤なものまで様々です。放っておくと様々な合併症を引き起こす可能性もあるため、早期発見・治療が重要です。以下に代表的な症状をまとめました。

10.1 大きないびき

SASの患者さんは、大きないびきをかくことが多いです。単なるいびきとは異なり、間欠的で、突然静かになった後に再び大きないびきが始まるといった特徴があります。これは、無呼吸状態から呼吸が再開した時の激しいいびきです。

10.2 睡眠中の無呼吸

SASの最も特徴的な症状は、睡眠中の無呼吸です。10秒以上の無呼吸が一晩の睡眠中に30回以上、あるいは1時間あたり5回以上起こる状態をSASと診断します。 無呼吸の状態は、一緒に寝ている家族が気づいて教えてくれる場合もあります。ご自身ではなかなか気づきにくい症状です。

10.3 日中の強い眠気

夜間に何度も呼吸が止まることで、睡眠の質が低下し、日中の強い眠気に繋がります。会議中や運転中など、起きていなければならない時に強い眠気に襲われるのは危険な状態です。日常生活に支障をきたすほどの強い眠気は、SASの重要なサインです。

10.4 集中力・記憶力の低下

睡眠の質の低下は、集中力や記憶力の低下も引き起こします。仕事や勉強に集中できなくなったり、物忘れが増えたりするなどの症状が現れます。これらの症状は、日常生活や仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます。

10.5 起床時の頭痛

朝起きた時に頭痛がするのも、SASの症状の一つです。睡眠中の無呼吸によって、脳が酸素不足に陥ることが原因と考えられています。起床時の頭痛が頻繁に起こる場合は、SASの可能性を疑いましょう。

10.6 高血圧

SASは、高血圧のリスクを高めることが知られています。睡眠中の無呼吸によって、交感神経が活性化し、血圧が上昇するためです。高血圧は、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患に繋がる危険性があるため、注意が必要です。その他にも、糖尿病、不整脈、心不全、認知症などの合併症のリスクも高まります。

10.7 その他の症状

上記以外にも、SASには様々な症状があります。以下に、その他の症状をまとめました。

症状説明
夜間の頻尿睡眠中に何度も目が覚めてトイレに行く
寝汗睡眠中に大量の汗をかく
口渇朝起きた時に口が渇いている
いらいら感些細なことでイライラしやすくなる
抑うつ気分気分が落ち込みやすくなる
性欲減退性欲が低下する

これらの症状がいくつか当てはまる場合、SASの可能性があります。少しでも気になる方は、医療機関を受診し、適切な検査を受けることをお勧めします。特に、大きないびき、日中の強い眠気、起床時の頭痛といった症状がある場合は、早めに専門医に相談しましょう。

11. いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法

いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法は、大きく分けて問診、簡易検査、精密検査の3種類があります。それぞれの手法について詳しく解説します。

11.1 問診

問診では、医師がいびきや睡眠中の無呼吸の状態、日中の眠気、起床時の頭痛、高血圧などの症状について詳しく聞き取りを行います。家族やパートナーからの情報も重要な判断材料となるため、可能な限り同伴してもらうと良いでしょう。また、生活習慣や既往歴なども併せて確認されます。

11.2 簡易検査(自宅でできる検査)

簡易検査は、自宅で手軽に行える検査です。指先に装着するパルスオキシメーターで、睡眠中の血中酸素飽和度と脈拍数を測定します。この検査でSASの疑いがあると判断された場合は、精密検査を受ける必要があります。簡易検査キットは、医療機関で処方されるものや、ドラッグストアなどで市販されているものがあります。当院でも取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。

11.3 精密検査(医療機関での検査)

精密検査は、医療機関で行うより詳細な検査です。主に終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)と簡易型睡眠ポリグラフ検査の2種類があります。

11.3.1 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、一晩入院して行う検査です。脳波、眼球運動、筋電図、心電図、呼吸状態、血中酸素飽和度など、睡眠中の様々な生理現象を総合的に測定し、SASの有無や重症度を正確に診断します。睡眠の質や睡眠障害の有無についても評価できます。

11.3.2 簡易型睡眠ポリグラフ検査

簡易型睡眠ポリグラフ検査は、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)よりも簡略化された検査です。入院の必要がなく、自宅で行うことも可能です。検査項目はPSGよりも少ないですが、SASのスクリーニング検査として有用です。当院では、携帯型の簡易型睡眠ポリグラフ検査機器を用いて、ご自宅で検査を受けていただくことができます。検査結果に基づいて、適切な治療方針を決定します。

その他、精密検査には、鼻腔や咽頭の形態を評価するためのエコー検査やレントゲン検査などがあります。これらの検査結果を総合的に判断し、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。

12. 大阪でいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を受けられる病院

大阪でいびきや睡眠時無呼吸症候群の検査を受けられる医療機関は数多くありますが、ここでは代表的な病院をいくつかご紹介します。それぞれ専門性や検査設備が異なるため、ご自身の症状や希望に合った病院を選ぶことが重要です。受診前に電話で問い合わせるか、各病院のウェブサイトを確認することをお勧めします。

12.1 大学病院

12.1.1 大阪大学医学部附属病院

総合的な診療体制が整っており、高度な医療を提供しています。睡眠障害専門外来があり、専門医による詳しい検査と診断を受けることができます。終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)、簡易型睡眠ポリグラフ検査など、様々な検査に対応しています。

12.1.2 大阪市立大学医学部附属病院

こちらも睡眠障害専門外来を設けており、専門医による診察と検査が可能です。PSG、簡易型睡眠ポリグラフ検査に加え、上気道内視鏡検査など、詳細な検査を実施しています。

12.2 その他の医療機関

12.2.1 国立病院機構大阪医療センター

呼吸器内科で睡眠時無呼吸症候群の診療を行っています。PSG、簡易型睡眠ポリグラフ検査、レントゲン検査などを通して診断を行います。また、CPAP療法、マウスピース療法などの治療にも対応しています。

12.2.2 大阪府済生会中津病院

呼吸器内科、耳鼻咽喉科などでいびき、睡眠時無呼吸症候群の診療を行っています。PSG、簡易型睡眠ポリグラフ検査、エコー検査、レントゲン検査など様々な検査機器を備えています。

12.3 クリニック

大阪には、いびきや睡眠時無呼吸症候群の検査・治療に特化したクリニックも多数存在します。これらのクリニックでは、待ち時間が短く、専門性の高い医療サービスを受けられることが多いです。自宅での簡易検査なども行っている場合があります。

クリニック名住所電話番号主な検査
梅田いびきクリニック(架空)大阪市北区梅田(架空)XXX-XXX-XXXX(架空)簡易型睡眠ポリグラフ検査、レントゲン検査
なんば睡眠クリニック(架空)大阪市中央区難波(架空)XXX-XXX-XXXX(架空)PSG、簡易型睡眠ポリグラフ検査、エコー検査
あべのいびき・睡眠時無呼吸クリニック(架空)大阪市阿倍野区阿倍野筋(架空)XXX-XXX-XXXX(架空)簡易型睡眠ポリグラフ検査、レントゲン検査、エコー検査

ご自身の症状や生活スタイルに合った医療機関を選び、適切な検査と治療を受けることが大切です。まずは医療機関に相談し、検査を受けてみましょう。

13. いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法

いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法は、症状の重症度や原因、患者さんの状態によって異なります。鶴橋整形外科クリニックでは、患者さん一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。

13.1 生活習慣の改善

軽度のいびきやSASの場合、生活習慣の改善が有効な場合があります。生活習慣の見直しは、他の治療法と並行して行うことで、より効果を高めることができます。

13.1.1 減量

肥満は、いびきやSASの大きな原因の一つです。適正体重を目指すことで、気道の閉塞を軽減し、症状の改善が期待できます。 適切な食事管理と運動習慣を身につけましょう。管理栄養士やトレーナーの指導を受けるのも有効です。

13.1.2 禁煙

喫煙は、気道の炎症を引き起こし、いびきやSASを悪化させる要因となります。禁煙は、呼吸器の健康を改善するだけでなく、全身の健康にも繋がります。 禁煙外来などを利用して、専門家のサポートを受けるのも良いでしょう。

13.1.3 飲酒制限

アルコールは、筋肉を弛緩させる作用があり、気道を狭くしやすくなります。就寝前の飲酒は特に避け、適量を守るようにしましょう。

13.1.4 睡眠姿勢の改善

仰向けで寝ることで、舌根が沈下し気道を閉塞しやすくなります。横向きで寝る、または枕の高さを調整することで、気道の閉塞を防ぎ、いびきやSASの症状を軽減できる可能性があります。

13.2 CPAP療法

CPAP療法は、睡眠中に鼻マスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、無呼吸を防止する治療法です。中等症以上のSASに有効な治療法で、多くの患者さんに効果があります。

13.3 マウスピース

マウスピースは、下顎を少し前に出すことで気道を広げ、いびきや軽症から中等症のSASの治療に用いられます。睡眠中に装着するため、違和感なく使用できるよう、歯科医師と相談しながら調整することが重要です。 鶴橋整形外科クリニックでは、連携している歯科医院をご紹介することも可能です。

13.4 その他の治療法

上記以外にも、症状や原因に応じて様々な治療法があります。耳鼻咽喉科的な治療が必要な場合もあります。鶴橋整形外科クリニックでは、患者さんの状態に合わせて適切な医療機関をご紹介いたしますので、お気軽にご相談ください。

治療法概要適応
EPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)鼻腔に装着する小型のデバイスで、呼気時の抵抗を利用して気道を広げる。軽症から中等症のSAS
レーザー治療レーザーを用いて口蓋垂や軟口蓋の一部を切除または縮小する。いびき、軽症のSAS
ラジオ波治療ラジオ波を用いて口蓋垂や軟口蓋の一部を切除または縮小する。いびき、軽症のSAS

いびきや睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方は、鶴橋整形外科クリニックにご相談ください。専門医が丁寧な診察を行い、最適な治療法をご提案いたします。

14. まとめ

この記事では、大阪にお住まいの方に向けて、いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)の特徴、原因、症状、検査方法、そして治療法について解説しました。いびきは睡眠中に発生する呼吸音であり、様々な原因によって引き起こされます。一方、SASは睡眠中に呼吸が何度も止まる病気で、放置すると高血圧や心筋梗塞などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

いびきとSASは症状が似ている部分もありますが、SASは日中の強い眠気や集中力・記憶力の低下、起床時の頭痛など、より深刻な症状が現れる傾向があります。検査方法としては、自宅でできる簡易検査と、医療機関で行う精密検査があります。ご自身の症状に不安がある場合は、医療機関を受診し、適切な検査を受けることをおすすめします。大阪には、大阪大学医学部附属病院や国立循環器病研究センターなど、SASの検査や治療に対応している医療機関がありますので、お近くの医療機関に相談してみましょう。

治療法は、生活習慣の改善、CPAP療法、マウスピース、手術など様々です。症状や重症度によって適切な治療法が異なりますので、医師と相談しながら治療を進めていくことが重要です。いびきやSASは、適切な治療によって改善することが可能です。少しでも気になる症状がある方は、早めに医療機関を受診し、健康的な睡眠を取り戻しましょう。