ばね指手術のご案内
1. ばね指とは
ばね指(弾発指)は、指の腱鞘部分が炎症を起こし腱の動きがスムーズにいかなくなる状態です。その結果、指を曲げたり伸ばしたりする際に引っかかりを感じたり痛みを伴うことがあります。進行すると指が完全に曲がったまま動かなくなることもあり日常生活に大きな支障をきたします。
当院ではばね指の治療として保存療法に加え、手術による治療を提供しております。特に手術は、重症のばね指に対し効果的な治療法です。
2. 手術が必要なケース
以下のような場合、手術を検討することをおすすめします。
- 保存療法(薬物治療、ステロイド注射など)で改善が見られない場合
- 痛みが強く、日常生活に支障をきたしている場合
- 指が曲がったまま伸ばせなくなった場合
- ばね現象が頻繁に起こり、不快感が続く場合
手術を受けることで、腱の引っかかりが解消され、指のスムーズな動きを取り戻すことが可能です。
3. ばね指手術の概要
(1) 手術の目的
ばね指手術では、腱鞘の狭くなった部分を切開して腱の動きを改善します。これにより、引っかかりや痛みが解消され、指を正常に動かせるようになります。
(2) 手術時間
手術は通常、約15分–20分程度で終了します。
(3) 麻酔
局所麻酔を使用するため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。意識を保ったまま安全に手術を受けられます。
(4) 傷跡
手術では小さな切開を行うため、傷跡は比較的目立ちにくいです。通常は1–2cm程度の切開です。
4. 手術の流れ
(1) 手術前の準備
- 診察と説明 手術前に医師が詳しく症状を診察し、手術の流れやリスクについてご説明します。ご不明な点があればこの際にお気軽にご相談ください。
- 検査 手術前には血液検査や持病の確認を行い、安全に手術を行える状態であることを確認します。
- 手術日の調整 手術日を決定し、当日の注意点や準備事項をご案内します。
(2) 手術当日
- 受付と準備 手術当日は指定された時間にご来院ください。手術部位を清潔に保つため、消毒や準備を行います。
- 麻酔 手術部位に局所麻酔を施します。麻酔が効き始めるまで数分お待ちいただきます。
- 切開と治療 腱鞘の狭窄部分を切開し、腱の動きを改善します。切開部分を縫合して手術は終了です。
- 包帯で固定 手術後は切開部分を包帯で固定し、感染予防と安静を保ちます。
(3) 手術後の対応
- 手術後は30分–1時間ほど休んでいただき、麻酔が切れるまで様子を見ます。
- 手術当日は強い運動や指の過度な使用は避けてください。
5. 術後の経過と注意点
(1) 経過観察
術後数日から1週間で抜糸を行います。その後、指の動きがスムーズになっていくのを実感できます。
(2) 注意点
- 痛みや腫れ 術後数日間は軽い痛みや腫れが生じることがありますが、通常は自然に治まります。
- 感染予防 傷口を清潔に保ち、指示された消毒を行ってください。
- リハビリ 指の動きを改善するため、医師の指示に従って軽いリハビリを行います。
6. 手術のメリットとリスク
(1) メリット
- 痛みや不快感の解消
- 指の動きがスムーズになる
- 短時間で終了し、入院の必要がない
(2) リスク
- 感染や出血の可能性(非常に稀です)
- 傷跡が残る可能性(小さなものです)
リスクを最小限に抑えるため、手術後のケアをしっかり行うことが大切です。
7. 費用について
ばね指手術の費用は保険適用の場合、3割負担で詳細は診察時にお尋ねください。
8. 当院で手術を受けるメリット
- 専門医による治療: 経験豊富な医師が診察から手術、術後ケアまで対応します。
- 短時間の手術: 日帰りで手術が可能なため、スケジュールに負担がかかりません。
- 充実したアフターケア: 術後の経過観察やリハビリをしっかりサポートします。
9. ご予約・お問い合わせ
ばね指手術をご希望の方は、当院までお気軽にお問い合わせください。初診のご予約も随時受け付けております。
